インストール

ここでは、hive-builder のインストールについて説明します。

動作環境

インターネット上の各種リポジトリに http, https でアクセスできる必要があります。 プロキシ経由でのみアクセスできる環境の場合、「プロキシ環境下での構築」を参照して事前準備を行ってください。

mother マシンの OS は、CentOS, Windows Subsystem for Linux, Mac OS, Ubuntu などの環境で以下を満たしている必要があります。

  • openssl コマンドが利用できること

  • pip が利用できること

  • python 3.6 以上が利用できること

  • git コマンドが利用できること

  • docker コマンドが利用できること

各OSごとにインストールの手順を示します。

Centos の場合

注釈

現在サポートしているのは CentOS 7 のみです。CentOS 6, CentOS 8 は未サポートです。

docker コマンドのインストール

以下のコマンドを root で実行して docker-client をインストールしてください。

yum install -y docker-client

注釈

prepared プロバイダを使用し、その対象サーバ内に mother 環境を作成する場合は、 docker コマンドをインストールする必要はありません。 逆に CentOS 標準の docker-client パッケージがインストールされていると、 hive-builder がインストールする docker-ce と競合して構築に失敗しますので、注意してください。

仮想環境の作成例

hive-builder をインストールするための仮想環境 Python3 の venv モジュールを用いて作成する場合のコマンド例を示します。 仮想環境の作成は pyenv, conda, pipenv など、他のツールを用いることもできますし、 もともと hive-builder 専用に用意されたOSであれば、仮想環境を作成せずに利用しても良いでしょう。

cd ~
python3 -m venv hive
echo source ~/hive/bin/activate >> .bashrc
source ~/hive/bin/activate
pip install -U pip wheel

hive-builder のインストール

以下のコマンドでインストールしてください。

pip install hive_builder

インストールがエラーになる場合は、 pip install -U pip wheel で pip と wheel を最新バージョンにアップデートしてみてください。

Windows Subsystem for Linuxの場合

docker コマンドのインストール

以下のコマンドを root で実行して docker.io をインストールしてください。

apt-get update
apt-get install docker
apt docker.io

仮想環境と hive-builder のインストール

仮想環境と hive-builder のインストールについては、Cent OS の場合と同じです。 そちら を参照してください。

ssh鍵のmode の問題

ansible でサーバへのログインに使用する ssh 鍵のファイルについて、 owner は自分で modeは 0400 となっていて、他人から参照できない状態である必要があります。 Windows 10 WSL 環境で /mnt/c/Users/lucy のように Windows から見えるディレクトリに hive のルートディレクトリを作成すると、ssh 鍵の mode が 0777 となってしまい、 ssh ログイン時にエラーになります。その場合、 context_dir を ~/hive-context などに設定することで回避できます。 以下のコマンドを実行してください。

mkdir -p ~/.hive/private
hive set context_dir ~/.hive/private

この操作はステージごとに必要であり、context_dir はステージごとに異なる 必要があります。

Mac OS の場合

docker コマンドのインストール

インストールの手順は以下のページに従ってください。 https://docs.docker.com/docker-for-mac/install/ インストール後、一度は docker アプリケーションを起動しないと docker コマンドがインストールされません。 デスクトップからdocker アプリケーションを起動して、docker コマンドが使えるようになったことを確認した後、 ステータスバーの docker のアイコンをクリックして docker を終了しても構いません。 hive-builder は docker コマンドを必要としますが、端末のdocker デーモンにアクセスしません。 docker desktop for mac は VM を起動しますので、リソースを消費します。 他に docker を必要とすることがなければ、落としておいてください。

仮想環境と hive-builder のインストール

仮想環境と hive-builder のインストールについては、Cent OS の場合と同じです。 そちら を参照してください。

raspbian へのインストール

raspberry pi にインストールする場合は、OSに raspbian を利用し、以下の手順で必要なソフトウェアをインストールしてください。

apt-get update
apt-get upgrade
curl -sSL https://get.docker.com | sh
usermod -aG docker pi
apt-get install build-essential libssl-dev libffi-dev python3-dev subversion python3-venv subversion xorriso

仮想環境と hive-builder のインストール

仮想環境と hive-builder のインストールについては、Cent OS の場合と同じです。 そちら を参照してください。